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3分離で年度内公告/校舎は延べ6700㎡

2024/11/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 県が新築を計画している(仮称)神栖特別支援学校で、校舎建築工事が建築・電気設備・機械設備の3分離で早ければ2月にも公告となる見込み。29日開会の県議会には、2025~26年度の2カ年で33億4031万7000円の債務負担行為を設定した補正予算案を上程する。県によると、来年5月早期に仮契約を交わし、6月議会で本契約にかかわる議案を上程。承認を得て、7月には着工となる見通し。26年12月ごろには建築工事を終え、別途外構工事を経て、27年4月の開校を目指す。


 建設地は若松運動場の隣接地(神栖市須田4117ほか)で、敷地面積2万㎡。校舎が1階RC造、2階W造、延べ6700㎡。体育館が1階RC造、2階W造、延べ768㎡。校舎と体育館は一体で、「口」の字型に配置。中央部は中庭とする。躯体や内装の木質化には県産材を活用する。

 設計は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)と河野正博建築設計事務所(つくば市)のJVが手掛けており、来年2月上旬にも策定するようだ。

 主な諸室については、▽普通教室など(約1700㎡、普通教室35室、多目的室)▽管理諸室(約700㎡、職員室、事務室、校長室、応接室、保健室、医療的ケア室、会議室)▽特別教室(約1000㎡、図書室、音楽室、木工室、プレイルーム、被服室、調理室、美術室、再調理室、配膳室、実習室、PC室、相談室)-。

 共用部には廊下・階段、トイレ、電気室、機械室、エレベーター、外スロープなどを整備する。

 別途発注となる外構工事では、運動場(4580㎡)、駐車場(5530㎡、160台程度)、圃場(890㎡)、バスターミナル(屋根下乗降台数5台程度)、フェンスなどを計画。排水は敷地外の既存貯水槽の活用を検討。

 生徒数は約150人(小中学部約100人、高等部約50人)で、定員は小学部1クラス6人×14クラス、中学部1クラス6人×10クラス、高等部1クラス8人×11クラスを想定。職員数は約100人。

 鹿行地域の知的障害教育特別支援学校は現在、鹿島特別支援学校のみで、神栖市内に住む児童生徒の通学距離が最大40㎞に及んでいることから、神栖市中央部に位置する若松運動場隣接地へ新校を建設することとなった。

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