11月14日の県民の日に合わせて開催された県庁オープンデーには、親子連れなど多くの県民がさいたま市内の県庁内のさまざまな場所で展開された盛りだくさんのイベントを楽しんだ。記念式典では、埼玉県功労者表彰に建設業界からも表彰されたほか、県庁敷地内の各課ブースには、建設関連団体や企業が参加。業界の仕事を身近に体験してもらう各種コーナーが設けられ、イベントを盛り上げた。
記念式典で大野知事は受賞者に対し「日頃、住みやすい地域の実現のために活動された」とたたえた。続いて「本年は埼玉県の誇る偉人である渋沢栄一翁が一万円札の顔となったほか、来年には本県で全国植樹祭が開催されるなど、埼玉県に追い風が吹いている。皆さまのより一層のお力添えを」と協力を求めた。知事表彰は140人の個人と3団体が表彰され、そのうち産業功労では、齊藤公志郎氏(秩父市、元埼玉県建設業協会副会長)と竹ノ谷敦夫氏(川口市、埼玉県建築士事務所協会副会長)が表彰された。いずれも長年にわたりそれぞれ職務に従事し、業界団体の役員として発展に尽力したことなどが高く評価された。
県庁敷地内で行われた県庁オープンデーは、県庁舎を開放し、庁内各課のブースで仕事の紹介など県庁を身近に感じてもらうさまざまなコンテンツが展開され、来場者は理解を深めた。その中で、建設業界からも多くの団体や企業が県庁関係各課のスペースで出展したり協力した。埼玉県建設業協会は、建設の仕事をわかりやすく紹介したミニノートを提供したほか、ミニショベルの試乗体験を行い、子供たちが気軽に試乗して写真撮影する姿が見られた。埼玉県電業協会は、毎年子供たちに人気のソーラー電池で動くバッタの工作キット「メカホッパー」を子供たちが制作体験。昨年の60個を大幅に上回る100個用意して、太陽光で動く工作を行いながら、ソーラーシステムの仕組みを学んだ。日本造園建設業協会埼玉県支部は、渡邉進支部長ら役員が参加してチューリップの球根を配った。早々に1200個を配り終えた渡邉支部長は「花と緑の豊かなさいたまをつくっていきたい」と盛況を喜んだ。埼玉県測量設計業協会は、『測量体験 測ってみよう!』と『ドローンシミュレーター体験!』を実施。来場者は歩測測量や測量機器の操作を体験した。