壬生町は、安塚地区で「おもちゃ団地北産業団地」(仮称)の造成事業を計画している。安塚・上長田地区県営農地整備事業で創出予定の非農用地を活用し、約6・5haの開発を想定。2024年度は基本計画策定と現地測量、25年度は法的手続き関係協議、26~29年度は事業主体の検討や開発許可申請、30~32年度で造成工事、33年度の仮分譲を目指す。
町内では現在、県企業局が「みぶ中泉産業団地」(分譲面積15・4ha)を造成中。隣接地には「みぶ羽生田産業団地」(70・3ha)が立地する。町の発展には企業の誘致と定着が不可欠であり、中泉に続く新たな産業用地の確保を急いでいた。
おもちゃ団地を管理する「おもちゃ団地協同組合」は1962年に設立し、38・5haを開発。東京90㎞圏内にあり、北関東自動車道壬生ICから1・5㎞、国道4号から2・3㎞の交通利便性を有す。時代の変遷とともに様々な分野の工場が操業する。
第6次総合振興計画、町都市計画マスタープランでは「おもちゃ団地地区」を産業団地適地検討地区に位置付けた。19年度の産業基盤整備調査では、おもちゃ団地の東周辺と北周辺地区を開発候補地に絞り込んだ。町は産業団地独自施工の開発経験はない。
県下都賀農業振興事務所は、安塚・上長田地区で県営農地整備事業の計画策定調査に着手。対象は姿川右岸の約100ha。25年度に計画を策定し、26年度の事業着手が目標。北端は国道121号淀橋の下流、南はおもちゃ団地までの延長約4㎞の細長い区域。
おもちゃ団地と連続するエリアを次期産業団地候補地に選定し、具体的な活動を開始する。周辺には独協医科大学、東武宇都宮線おもちゃのまち駅があり、住まい環境では六美町北部土地区画整理事業が進行中。大小様々の商業施設が集積している。