石破茂首相は26日に開いた経済財政諮問会議で、当面の経済財政運営は、経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算を編成し、早期成立を図り、速やかに施策・支援を実施するとした。25年度予算は骨太方針2024に沿って、物価上昇を上回る賃金上昇の普及・定着、地方創生2・0、官民連携による投資の拡大、防災・減災など重要政策課題に必要な予算措置を講じ、歳出改革を継続して、メリハリの効いた予算編成を行うと語った。赤澤亮正経済再生担当相には、予算編成の基本方針取りまとめを指示した。
予算編成について、25年度予算は、24年度補正予算と一体として、「賃上げと投資がけん引する成長型経済」への移行実現を目指すというもの。物価上昇を上回る賃金上昇の普及・定着、地方創生2・0の起動、官民連携による投資の拡大、防災・減災および国土強靱化、防衛力の抜本的強化をはじめとする外交・安全保障環境の変化への対応、充実した少子化・こども政策の着実な実施など、重要政策課題に必要な予算措置を講じる。
編成にあたっては、骨太方針2024に基づき、経済・物価動向等に配慮しながら、中期的な経済財政の枠組みに沿った予算編成を行う。ただし、「重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない」との方針を踏まえるとした。
また、経済・財政一体改革の工程を具体化するとともに、EBPMやPDCAの取り組みを推進し、効果的・効率的な支出(ワイズスペンディング)を徹底する。