県道路保全課は、地方創生の拠点となる「道の駅」トイレ改修計画をまとめた。今年度から社会資本整備総合交付金を充当し、一体型で整備した県内7カ所の道の駅のトイレの大規模改修を実施。対象は那須与一の郷(大田原市)、明治の森・黒磯(那須塩原市)、ばとう(那珂川町)、東山道伊王野(那須町)、どまんなかたぬま(佐野市)、にしかた(栃木市)、やいた(矢板市)。計画期間は2028年度まで5年間。事業費には5億1000万円を投入する。道の駅1カ所の改修期間は2カ年を見込み、初年度に改修設計、2年目に工事を実施。25年度は那須与一の郷に着工する。
計画の目標は地方創生・観光を加速する拠点「道の駅」の現在の生活様式に対応したトイレの改修を行い、地域活性化や国内外の観光誘客を促進する。
具体的には、和式から洋式へ変更するなど不具合箇所を改善。感染症対策などとして手をかざすとセンサーが反応し自動で水が流れる非接触化を推進する。
整備スケジュールは24~25年度が那須与一の郷。25~26年度は明治の森・黒磯とばとう。26~27年度に東山道伊王野とどまんなかたぬま。27~28年度にはにしかたとやいた。
那須与一の郷は大田原市南金丸地内の国道461号と一般県道親園南金丸線との交差点西側に所在。03年8月8日に道の駅に登録。04年4月11日供用を開始した。
県が整備したトイレは男性用13器(大3器、小10器)、女性用19器、多目的トイレ1器。改修設計はイケダ設計事務所が担当。改修内容を固め25年度に工事を実施する。事業費が9000万円。
明治の森・黒磯は那須塩原市青木地内の一般県道黒磯田島線に1998年4月24日に供用。道の駅登録は97年4月11日。トイレは男性13器(大3器、小10器)、女性11器に多目的トイレ1器。25年度に改修設計、26年度に工事を実施。事業費は7000万円。
ばとうは那珂川町北向田地内の国道293号に99年9月2日に供用。道の駅登録は98年4月17日。トイレは男性14器(大4器、小10器)、女性8器、多目的トイレ2器。25年度に改修設計、26年度で工事を実施する。事業費が6000万円。
東山道伊王野は那須町伊王野地内の国道294号と主要地方道那須黒羽茂木線交差点東側に所在。99年8月27日に道の駅に登録し、00年10月26日供用した。トイレは男性7器(大2器、小5器)、女性5器、多目的トイレ2器。26年度に改修設計、27年度で工事を実施する。事業費は6000万円。
どまんなかたぬまは佐野市吉水町地内の主要地方道佐野田沼線と一般県道佐野環状線との交差点北西側に所在。01年8月21日に道の駅に登録し、同年11月1日供用した。トイレは男性18器(大5器、小13器)、女性14器、多目的トイレ2器。26年度に改修設計、27年度で工事を実施する。事業費が8000万円。
にしかたは栃木市西方町元地内の国道293号と主要地方道宇都宮亀和田栃木線との交差点北側に所在。09年7月31日に道の駅に登録し、同年11月22日供用した。トイレは男性16器(大4器、小12器)、女性12器、多目的トイレ3器。27年度に改修設計、28年度で工事を実施する。事業費は8000万円。
やいたは矢板市矢板地内の主要地方道矢板那須線と国道461号との交差点南側に所在。10年8月9日に道の駅に登録し、11年4月29日供用を開始した。トイレは男性10器(大3器、小7器)、女性9器、多目的トイレ3器。27年度に改修設計、28年度で工事を実施する。事業費は7000万円。
トイレの器数は沿道の交通量で決まっており、交付金対象は既存施設のリニューアル。事業費の55%が補助される。
国道293号道の駅きつれがわ(さくら市喜連川)は、県単で今年度から改修設計に着手。改修に併せ増設を計画。設計は三進が担当している。