真岡市は科学教育センター(田町1349-1)の複合化施設改修工事を2025年1月に一般競争で一括公告する。工事請負契約は3月議会に諮り4月の着工を予定。25年度内の完成を目指す。概算工事費は7億4000万円。12月補正予算案に24~25年度の債務負担行為限度額を設定。空調など老朽設備更新も併せて行うことから当初の試算額6億2000万円に1億2000万円を増額した。
工事内容は機能廃止後の科学教育センターの内部改修と設備更新の大規模改修、外構工事。設計業務は篠原設計が担当し近く完了予定。
内部改修では各施設の機能を集約するため主にレイアウトを変更。周辺施設に点在していた社会福祉協議会、健診会場(成人、乳幼児等)、シルバー人材センターと青年女性会館が担っていた音出し可能な貸し出し会議室、ライブラリー教室(適応指導教室)を集約する。
象徴だった直径約18m、座席数165席のプラネタリウムは会議室に用途変更。一般貸し出し用の音出し会議室95平方mを南側に2部屋配置し北側を倉庫とする。
大規模改修は空調、配管などの設備更新、照明LED化と屋根、外壁一部を改修。外構は施設隣接の駐車場がないことから、周辺の武道館、図書館などの駐車場を見直し、外周道路も含め一体的に整備する方針。
科学教育センターは1993年完成の築31年。RC造2階建て延べ3544平方m。敷地面積5515・69平方m。プラネタリウムを備えた理科学習施設として建設した。
1階はプラネタリウムのほか大型観察実験装置室、実験室2部屋、事務室、機械室、準備室2部屋、会議室。2階は実験室、多目的ホール、科学情報室、準備室、指導室などの諸室構成。
25年3月の閉館を予定し、廃止理由には▽耐用年数を迎えたプラネタリウムの更新費用が3億円▽宇都宮市の県子ども総合科学館に国内最大級のプラネタリウムが導入▽理科学習は21年度から各校実施-を挙げた。
社会福祉協議会などが入る総合福祉保健センターは機能移転後に、芳賀広域行政事務組合が入居予定。芳賀広域が入居する芳賀地区広域行政センターは雨漏りやエレベーター更新が必要なほど老朽化が進行。建物内一部は隣接するひまわり園のさくら作業所(下大田和)が移転予定。さくら作業所が使用する部分以外は解体する見通し。