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山梨県富士川町

公共用ヘリポートを計画/青柳町の富士川河川敷に

2024/12/07 山梨建設新聞

 富士川町は、富士川河川敷に公共用ヘリポートの整備を計画している。4日に開かれた町長定例記者会見の中で公表したもの。今後は試験飛行を行って現地の騒音調査などを進めていく。公共用のヘリポートとして、県内では初めての設置となる。

 設置場所は青柳町3247-2。道の駅富士川と富士川いきいきスポーツ公園の間の富士川河川敷内に整備を計画する。河川占有面積は1万4538㎡。

 昨年度に「富士川リバーサイドパーク構想」の策定により整備を進めていく。今年の9月には国から河川占用の許可が下りた。10月には国から場外離着場としての許可を得ている。

 ヘリポートとなる敷地内には、着陸場と待機所の設置を現段階で想定する。敷地の状況として全体の3分の1は草刈りがされた状態にあり、同場所で試験飛行が行われる見通し。

 会見の場で望月利樹町長は「公共用ヘリポートが県内には無く、空の交通網が県内ではまだ脆弱に感じる。災害時に空路の確保は喫緊の課題で、空からの交通アクセスを整備することで、新たな1つの交通網ができていく」と述べた。先々の目標としては「静岡空港や東京都内など近隣からの着陸地点となる空の駅としての機能を」と望んだ。

 今後はヘリを使った試験飛行を本年度に行う。どの程度の騒音が発生するかを調査するほか、公共用ヘリポートとして整備するための調査や手続きなどを経てから整備を進めていく方向。

 公共用のヘリポートは全国に12カ所設置されており、県内では初めてとなる。将来的には空飛ぶクルマにも利用できるよう計画を進める。


【写真=望月町長、設置を計画する青柳町の富士川河川敷】

望月町長 設置を計画する青柳町の富士川河川敷

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