桜川市は、計画中の4階建て新庁舎を3階建てに設計変更して、年内に工事公告を行う。12月定例会の補正予算議決後、デザインビルド方式(設計施工一括発注)を採用し、一般競争入札にて公告。25年2月に仮契約となり、同月内に議会の承認をもって本契約の見通しだ。4階建てから3階建てに変更することで、新庁舎の延べ床面積は、8276㎡から6557㎡に縮小となる。
縮小となるのは、4階議会エリアと、1階西側の多目的スペースと中央のコミュニケーションスペース。縮小した部分は、現在大和庁舎に隣接する東庁舎(羽田地内)を活用する。東庁舎3階を議会エリア、2階に全員協議会室、委員会室、会議室を兼用できる機能を設ける。当初計画では、東庁舎を書庫とする予定であった。書庫機能については、旧真壁幼稚園など、周辺施設を利活用して対応する。
工事は第一期から第三期までを想定。第一期工事では工事を前半と後半に分け、前半部分において新庁舎建築を中心に南側駐車場を整備。バス用の車庫、倉庫などの解体を実施。庁舎建築に先立ち、予定地にあるバス車庫などの施設解体を行い、本体工事、駐車場整備としていく。後半部分では、東庁舎の改修を実施。新庁舎と東庁舎に渡り廊下を架設し、西庁舎の解体を行う。
第二期工事については、現存する車庫を解体した後、新庁舎北側に車庫・倉庫からなる付属棟の新設工事を実施する。車庫および倉庫の延べ床面積は、車庫が194㎡、倉庫が666㎡となる。第三期工事では、庁舎北側部分の第三駐車場整備を実施。駐車場舗装を中心とした工事を行い、駐車場舗装のほか、排水流末工事を予定している。第二期および第三期工事は、市内業者をはじめとした地元業者を対象とする方針を示している。
新庁舎建設工事は、3月に入札が不調。入札業者に対してヒアリングを実施し、コストダウンの設計修正を試みたが折り合わなかった。新たに基本設計から設計業務を行うとなると、さらに時間を要することが想定されるため、完成図書を活用。変更設計とすることで、建設工事の早期着手を目指す。