【水戸市】 プロバスケットボールクラブ「茨城ロボッツ」を運営している茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント(川﨑篤之代表取締役社長)は、市内で「サッカーグラウンド整備を核としたスポーツ振興プロジェクト」を進めている一般社団法人「MFA-B&S」(澁谷安泰志代表理事)に、事業への参画と、屋内練習場とクラブハウスをサッカーグラウンドに隣接して整備することを要請した。
要請は今月2日、水戸市とMFA-B&S、フットボールクラブ水戸ホーリーホック(小島耕代表取締役社長)に実施。サッカーグラウンドに隣接して、バスケットボールコートやトレーニング室、クラブハウスを併設する屋内練習場の整備を、プロジェクトの第2期工事として行うことを提案している。
プロジェクトでは、市サッカー協会と水戸ホーリーホックが協力して設立したMFA-B&Sが、(仮称)水戸フットボールパークの整備工事を見川町字矢向2212-1外で実施している。工事は2期構成で、第1期ではサッカーコート(人工芝1面)、駐車場(普通車50台程度、大型2台)、水回りの整備などを進めている。2期工事では、クラブハウス1棟とフットサルコートを整備する。施工者はコスモ綜合建設(水戸市)。
茨城ロボッツの参画要請では、「(仮称)市フットボールパーク整備事業の2期工事」において、バスケットボールの屋内練習場の共同整備を提案している。
計画の詳細は検討段階だが、屋内運動場は、茨城ロボッツの選手が市民の身近で活動し、子どもたちに夢を描くきっかけを提供する場となるのと併せ、地域住民対象の健康プログラムの実施やスポーツ指導者向け講習会の開催などを見込んでいる。
来年度着工を計画しており、財源は自主財源とともに企業版ふるさと納税制度を活用して、市と連携して取り組んでいく。
要請に対し、澁谷理事長と小島社長は「水戸市を本拠地とする二つのプロスポーツクラブが垣根を超え、地域の楽しみや誇りをさらに創出できるよう、前向きに検討する」としている。
市では、第4回市議会定例会の代表質問で「屋内運動場の整備に対する企業版ふるさと納税を活用した支援も視野に入れ、市のスポーツ環境の充実につながる事業として応援していきたい」と答弁している。