記事

事業者
茨城県水戸市

水戸市内の那珂川改修事業/西田川に調節池/測量進め28年度着工を

2024/12/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、那珂川上下流域の河川改修事業の進捗をまとめた。県管理河川の西田川では、市と城里町の行政界付近に調節池を整備する計画について、今後、測量や地質調査を進め、2028年度の工事着手を目指す。

 河道掘削に関しては、流下能力の向上を目的として、若宮地区、水府・枝川地区、根本地区、中河内地区、渡里地区、下国井地区の市内6地区全てにおいて事業が進められている。10月末時点では、58%の河道掘削が完了。

 国田地区の浸水防止対策については、対岸の飯富地区の堤防高に満たない区間において、自然堤防の一部嵩上げや擁壁の設置を行う。

 本年度は、全体施工延長約770mのうち、下国井町の常磐自動車道高架橋付近から、上流側に向けて約560mの区間の浸水防止対策工事に着手した。

 堤防整備については、東水戸道路から上大野小学校付近までの大野築堤が23年度に完成。勝田橋上流から桜川合流まで約720mの吉沼築堤は、排水樋管を含めた約100mが完成した。本年度は、桜川合流地点から、下流側の延長約160mの築堤工事に着手している。

 さらに、県管理河川の西田川(岩根町と藤井町)では、擁壁の設置による既存堤防の嵩上げをするとともに、市と城里町の行政界付近に調節池を整備する計画を県が今年2月に地元説明会で示した。

 今後は、測量や地質調査を進め、28年度の工事着手を目指す。

 西田川については、県が那珂川圏域河川整備計画(西田川)の変更についてパブリックコメントを25年1月6日まで実施している。

 田野川については、26年度完成を目途に県と市が連携し、市道飯富153号線下田橋の架け替えや道路改良工事と一体となった河川改修事業を進めている。今後も、早期完成を目指していく。

西田川調節池・堤防かさ上げ箇所

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら