桐生市社会福祉協議会(髙松富雄会長)は2025年度、障害者福祉施設桐生みやま園(ねもと寮、みつみね寮)の建設工事を川内町地内の旧川内北小学校跡地で計画している。26年度明けからの供用開始を見込んでいるため、工事発注は上半期に行い、9月から着工し、3月末まで完了を予定する。現段階で想定する発注方式は一般競争入札での公告を見込んでいる。
桐生みやま園は食事や更衣など日常生活動作や生産活動、創作活動などを行ううえで必要な支援をする入所施設として整備を進める。既存施設は開設から40年が経過しており、建て替えを計画した。
新たな施設は、ねもと寮および、みつみね寮で構成する。入所支援施設は80人、ショートステイ6人の規模となる。建設場所は旧川内北小学校の跡地。小学校跡地の敷地面積は1万923・27㎡、プール跡地は1574・1㎡で計1万2497・37㎡となる。
施設は平屋とし、構造についてはRC造およびS造での構成を見込む。延べ床面積は3443・38㎡とし、内訳は、ねもと寮が1834・01㎡、みつみね寮は1056・12㎡。このほか厨房は250㎡、電気機械室157・50㎡、地域交流棟145・75㎡を見込んでおり、詳細は設計業務の中で決定する。
構造体はⅡ類、建築費構造部材はB類、建築設備は乙類とする。付帯工事は駐車場、駐輪場、門、塀、送迎用雨除け上屋、連絡廊下、危険物庫、植栽、消火栓、スプリンクラー、掲示板、案内板、太陽光発電、合併浄化槽などを見込む。プール跡地は駐車場整備を予定する。
本年度に新みやま園の移転用地整備事業とし、移転先となる旧川内北小学校の建物等解体工事を実施。解体工事は桐生建設(桐生市)が受注しており、1月24日までの工期で進めている。同校はこれまで文化財収蔵施設などとして活用していたが、現在地での建て替えは山田川氾濫の危険性が指摘されたことから、みやま園の移転用地として用途を変更することを21年9月に決定した。
旧川内北小は10年に川内南小と統合し、川内小として統合された。校舎は体育館と含めて、約3890㎡の規模。