国土交通省は国補正予算が可決されたことを受け、群馬県内の事業配分を示した。県や市町村の配分額は総額219億6500万円となった。また、直轄事業の配分額は道路局で総額46億7100万円、水管理・国土保全局は共同費などを含め総額53億5913万円となっている。(※詳細は3面に掲載)
道路局のうち、直轄事業における最も大きな事業費となったのは、国道17号上武道路(太田市~前橋市)の13億5000万円。災害時においても緊急車両や一般車両の通行が確保できるよう各種整備を進めていく。また、国道17号渋川西バイパス(渋川市)に対しては事業費6億円を充てている。このほか◇国道17号綾戸バイパス(渋川市~沼田市)=同1億9000万円◇国道18号高崎安中拡幅(高崎市~安中市)=同5000万円◇国道50号前橋笠懸道路(前橋市~みどり市)=同5億1000万円-などを配分し、各路線で改築事業を進めていく。県の補助事業では、上信自動車道吾妻東バイパス2期へ事業費20億円、吾妻東バイパスには事業費15億円などを割り当てている。また、無電柱化推進計画事業へ事業費5億5300万円、橋梁長寿命化修繕計画へ事業費14億9000万円などが主要な事業となっている。
水管理・国土保全局の河川事業では、直轄事業として明和町、茨城県守谷市および五霞町、埼玉県加須市と羽生市にまたがる利根川上流河川改修事業へ事業費25億1500万円を配分している。県の補助事業で最大となったのは、男井戸川(伊勢崎市)流域治水の事業費4億6000万円となる。このほか、利根川(伊勢崎市、玉村町)流域治水は事業費1億5200万円、休泊川(大泉町)流域治水に事業費1億円などを配分した。河川メンテナンス事業では、大川(伊勢崎市)や泉野川(板倉町)、大箇野川(板倉町)の排水機場を対象に特定構造物更新事業を行う。
砂防事業では、直轄事業として高崎市倉渕町川浦地内で整備を行う烏川の床固工へ1億7900万円を配分した。県の補助事業では、事業間連携砂防事業として高崎市上里見町で房坂川の流域治水対策へ事業費1億4500万円などを充てている。