17日の閣議後会見で中野洋昌国土交通相は、北陸新幹線の延伸に関連して考えを述べた。13日の与党プロジェクトチームで京都府、京都市、大阪府からのヒアリングで出てきたトンネルが通ることでの地下水の影響、掘削土の処理といった懸念、地元負担の軽減などの意見があったという。PTの議論を見守り、沿線自治体の理解を得られるよう取り組むとした。
中野国交相は「与党で詳細な駅位置、ルートの絞り込みに向けた議論が行われているところ」との現状を話し、「こうした議論を見守りつつ、1日も早い全線開業に向け、意見、要望も踏まえながら沿線自治体の理解を得られるように、鉄道運輸機構とともに丁寧かつ着実に取り組んでいきたい」とした。
また、地方負担を減らし国の負担を増やす考えについては、新幹線の工事費用について「貸付料等を除いて国と地方が2対1で負担することが、全国新幹線鉄道整備法等で定められている。国交省として現時点で見直すことは予定していない」との見解を示した。