益子町役場南側一帯を整備する役場周辺土地区画整理事業(組合施行、約10・5ha)は今年度、事業費3億5100万円を投じ水路工事を先行。土水路からボックスカルバートへの暗渠化を推進している。今年度末までに東側約555mが完了。来年度は残る西側約132mの水路と暗渠化完了箇所の上下水道整備、区画道路の築造工事に着手。併せて物件移転補償を継続する。2023年度に事業計画を変更しており街区公園や区画道路などを見直したほか、歩行者専用道路の整備を盛り込んだ。
水路は23年度までに主要地方道つくば益子線に接続する区画道路から都市計画道路益子中央通りでボックス幅800㎜×高さ800㎜を313m。24年度は益子中央通りの126mで幅800㎜×高さ800㎜、西側で交差する益子石並通り北側で幅900㎜×高さ600㎜を66m区間。交差部から西側で幅1200㎜×高さ800㎜を50m区間施工する。
来年度の西側区間は真岡鐵道までの区画道路下残り132m。下流側でボックス幅1200㎜×高さ800㎜となっている。
街区公園は北西、北東の2カ所を南東側の1級河川百目鬼川沿い2カ所に変更。緑地予定だった箇所に2007平方m、大規模保留地付近に1370平方mを配置した。
歩行者専用道路は幅員2・5mと3mを計249m、面積750・24平方mを整備。都市計画道路接続部と区画道路間を結ぶ箇所に配している。
このほかの公共施設は、3・5・7号益子石並通りが延長270m、幅員14m、面積3596平方m。7・5・1号益子中央通りが延長429m、幅員12m、面積5210平方m。
区画道路①が延長107m、幅員12m、面積1308平方m。区画道路②が延長282m、幅員9m、面積2687平方m。
区画道路③が延長1540m、幅員6m、面積9482平方m。区画道路④が延長29m、幅員4m、面積202平方m。区画道路⑤が延長206m、幅員2~6m、面積399平方m。
雨水調整池は面積4500平方m。河川は871平方m。緑地は縮小し699平方mを整備する。
造成工は23年度から真岡土木事務所の河川残土を受け入れ東側一部で粗造成に着手。今後は地権者の意向を確認しながら順次進めていく。
総事業費は21億6000万円。今年度末までの事業進捗率は15%、仮換地指定率は14%。施行期間は20年度から31年度までの12年間(清算期間5年含む)。
町では人口減少のなか、町外からの移住相談が多く空き家件数も低い。区画整理事業は人口減少に対応した有効手段とし、エリアの将来人口580人を目指している。