峡南医療センター企業団は、富士川病院と市川三郷病院を対象に、施設や設備の改修を今後計画している。富士川病院は2025年度に透析機能の整備を予定する。市川三郷病院では、内部の改修を想定し、25年度に設計者選定等の準備に入る見通し。
このうちの富士川病院(富士川町鰍沢340-1)では、透析治療の患者を受け入れるため、現在の3階病棟を透析室に整備して、透析機能を整備する。改修工事は25年度に予定している。
さらに、無床化を進める市川三郷病院の入院機能を富士川病院に移す。入院患者は富士川病院の4、5階病棟に集約する。
一方の市川三郷病院(市川三郷町市川大門428-1)では、無床診療所としてバリューアップするための改修を予定している。
改修内容は、外来の建物内の壁紙や廊下、トイレなどの改修を想定する。内部に備わる椅子なども入れ替える方向。
今後の動きとして、25年度を設計者選定等の準備期間とする。26年度には基本・実施設計を行い、27年度に施工する方向。開院は28年を目指す。
建物について、富士川病院は1999年、市川三郷病院は74年にそれぞれ建設された。
同企業団はこのほど、機能の最適化や連携の強化などをまとめた「経営強化プラン」を策定。これに基づいて病院施設や設備に係る長寿命化や更新などを計画的に進めていく。
【写真=透析機能を整備する富士川病院、市川三郷病院では建物内の改修を想定】