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群馬県前橋市

前橋市が市北西部の水道施設再編で25年度に民間活力導入か判断

2025/01/10 群馬建設新聞


前橋市は市北西部で検討している水道施設再編計画について、2025年度に民間活力導入の可否を判断する方針を示した。施設整備としては田島浄水場の受水施設増強や配水場および受水場の新設などを見込む。現在、基本設計およびPPP/PFIの導入可能性調査を日水コン(東京都新宿区)が進めており、25年7月までを期限としている。

市北西部の施設再編は、各設備の老朽化や県央第二水道から受水することによる既存施設のバックアップ、効率化などを目的としている。これまでに、協和設計事務所(前橋市)が基本計画をまとめている。

現在進めている基本設計では◇田島浄水場の受水施設増強◇(仮称)横室受水場の新設◇(仮称)富士見北西部受水場の新設-を対象に整備計画をまとめている。民間活力の導入可能性調査では、従来手法との比較や事業手法なども含めて検討を進めている段階。

田島浄水場の受水施設増強は、現在の田口浄水が持つ機能を田島浄水場に移転することを目的としている。基本計画段階では、3700立方m規模の配水池の新設を想定。現在の田島浄水場には1800立方mの受水場があり、整備により1日あたり6000立方mの受水量増加を予定している。

(仮称)横室配水場は、増強した田島浄水場から田口地区へ配水する際の減圧を目的として設置を予定。規模は1800立方mの配水池整備を想定している。また、接続する管路も新設する。

(仮称)富士見北西部受水場は、富士見地区の最上流部にある3浄水場のバックアップ機能を持たせるために、県央第二水道からの受水場として整備を計画。対象となるのは◇沼の窪◇山口◇上西峰-の浄水場で、各一つの水源がある状況。現段階では、富士見町山口を候補地として1日あたり900立方mの受水場整備を見込んでおり、450立方mの受水池2池の整備と、既存浄水場への管路布設を予定している。

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