建設物価調査会が2024年12月分の建設物価建築費指数を発表した。12月は全種別で前月比微増となっている。指数は2015年平均を100として算出。
集合住宅(RC造)は指数134・6で前月比0・7%増、前年同月比5・4%増だった。事務所(S造)は指数135・8で前月比1・2%増、前年同月比4・7%増。工場(S造)は指数134・3で前月比0・5%増、前年同月比3・8%増。住宅(W造)は指数139・5で前月比0・2%増、前年同月比4・1%増となった。
全体としては、原材料費の上昇や人件費の高騰を背景としてアルミ製・ステンレス製の建築金物の設置費値上げ、人手不足を背景とした鉄筋組立加工費の高騰が指数プラスに寄与。一方、長引く建築需要の低迷を背景として販売店間の受注競争が激化。形鋼などの鋼材価格が続落し、また仮設用鋼材の下落が指数マイナスに影響している。