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山梨県峡南建設事務所

1月中旬に一般公告を/早川町の無名洞門補修工事

2025/01/11 山梨建設新聞

 県峡南建設事務所身延支所は、南アルプス公園線の無名洞門補修工事を進める。工事は総合評価方式の一般競争入札を執行して発注となる。入札公告の時期は1月中旬を予定している。

 早川町湯島地内の同線に既存する洞門の補修工事を進めるもの。

 内容は、洞門付近を流れる早川を挟んだ反対側にある山からの落石対策や、経年劣化による破損がみられるため、屋根の補修を行う。

 既存の屋根にはプレートが備わっており、石が突き破って一部剥がれた状態にあるという。現在は応急的に塞いだ状態にある。

 工事では、上部のプレート部分を取り外して交換する。施工中は、上部から落石が発生する恐れがあるため、既存の洞門内に仮設の小型洞門を建てて、安全対策を施しながら補修工事を進めていく。

 洞門の天井部分にはクッション材として砂が敷かれているが、落石から構造物を守り、衝撃を和らげる目的として、EPS(発泡スチロール)を上部に並べて対応する。

 このほか、洞門の基礎部分においては、老朽化や融雪剤の散布によってさびが見られるため塗装を行い、下部のみにコンクリートを巻く形で補強する。

 洞門の概要は鋼製でL70m。1996年ごろに建設された。

 工事に伴う設計業務についてはサンポーが担当して策定した。成果品はすでに納品済みとなっている。

 工期は2月から2026年3月までを見込んでおり、繰越明許措置を行って完了を目指す。

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