前橋市は、中学校5校の体育館に空調設備を新設する。月内に5校分の工事をそれぞれ一般競争入札で公告する方針。熱源については電気、ガスのうち、地域の状況によって決めるとしている。工期は南橘中が約14カ月、南橘中以外の4校は約7カ月を見込んでいる。
空調設備新設は、熱中症のリスクを下げることに加えて、有事に備え防災拠点としての機能向上を図ることなどが目的。ランニングコストは1校につき、1日1~2万円程度を試算している。
対象校と体育館の規模は南橘中学校(荒牧町975-1)がRC造2階建て、延べ床面積1687㎡、00年建設。勝山工務所(前橋市)が設計を担当した。
第六中学校(総社町総社1762-1)はRC造2階建て、延べ床面積1555㎡、2004年建設。仲設計(前橋市)が設計を担当した。
大胡中学校(堀越町1135-4)に関してはRC造一部S造2階建て、延べ床面積2579・97㎡、13年建設。芳賀中学校(鳥取町796)がRC造2階建て、延べ床面積1570㎡、10年建設。粕川中学校(粕川町西田面138)はS造2階建て、延べ床面積2520㎡、1979年建設。その後、2015~16年度に耐震補強と大規模改造を実施している。3校の空調設計は高橋建築設計事務所(前橋市)がまとめた。
なお、昨年10月に行われたタウンミーティングで、小学校体育館への設置に関して小川晶市長は「小学校にも冷房を設置したいが学校数が50校ほどあり、予算の見通しやタイミングは明言できない。移動式の冷却装置など他の自治体の取り組みも見ながら、他の方法も検討していきたい」と話している。