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茨城県那珂市

那珂市「道の駅」基本設計案/4棟設置、25年度に実施設計

2025/01/16 日本工業経済新聞(茨城版)

 那珂市は、「道の駅」の基本設計(案)を公表した。2025年度に実施設計をまとめ、26年度には造成工事、27年度からは本体工事を行い、28年度の供用開始を目指している。施設は、南棟、西棟、東棟、北棟に分かれる。概算事業費は、建築工事19・1億円、外構工事6・4億円、造成工事3・8億円で計29・3億円を試算。


 道の駅の建設予定地は、常磐自動車道那珂IC西側の飯田押敷交差点北西側(飯田地内)。前面道路は都市計画道路菅谷飯田線(バードライン)と県道65号那珂インター線。

 敷地面積は約4・3ha。

 基本設計はエイプラス・デザイン(水戸市)が担当。著名な建築家である藤森照信氏に建築アドバイザーを依頼している。

 コンセプトは「中心となる資源の抽出、そこで生み出されるコンテンツを循環させる輪の創出、さらにシビックプライドの醸成まで至るように設計」。道の駅を含む一帯の「大地」にフォーカスした、地元産へのこだわりを表現している。

 南棟(約820㎡)には2階建てで1階には、店舗(125㎡)、エントランス(130㎡)、バックヤード(180㎡)として、倉庫や事務室、休憩室などの機能を備える。

 2階には、フードホール(375㎡、108席)に、客室、厨房、小荷物専用昇降機などを整備する。また、吹抜も設置する。

 西棟(約975㎡)では、観光物産販売所(195㎡)、農産物直売所(385㎡)、バックヤード(395㎡)を整備。

 東棟(約500㎡)については、多目的・カフェスペース(120㎡)、道路情報・無料休憩スペース(100㎡)、トイレ(200㎡)、ベビールーム(30㎡)などを設ける予定だ。

 北棟(約530㎡)においては、全天候型プレイゾーン(約490㎡)と倉庫(約40㎡)を整備する。プレイゾーンでは、プレイルーム、管理室、ロッカースペース、ベビーケアルーム、トイレを設けていく。

 概算事業費は29・3億円を試算しているが、補助金等の活用を視野に入れているため、実質的な市の負担額は9・6億円となる計画だ。

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