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群馬県企業局団地課

館林大島工業団地造成工事の設計を委託へ

2025/01/17 群馬建設新聞


県企業局団地総合事務所は、(仮称)館林大島地区工業団地造成工事に向けて、近く設計を委託する。入札方式については明らかにしていない。事業化に向けてサンコーコンサルタント(東京都江東区)が作成した環境影響評価準備書によると、事業の主な工種は土工(盛土・掘削)、排水工、道路工などを想定している。造成工事は設計がまとまり次第、発注時期などを決定していく。

館林大島地区は東北自動車道、北関東自動車道、圏央道による東西南北に充実した高速交通ネットワークによる地理的優位性を有している。また、事業区域の北側および南側は板倉町に近接。北側約600mには渡良瀬川が流れており、栃木県佐野市が隣接している。南側は仲伊谷田承水溝、西側は農地に接している場所となる。工業団地事業は、県内の産業振興を担う広域的な産業・物流ネットワークの拠点形成による持続的発展を図ることを目的として計画された。

環境影響評価準備書によると、約56・2haを事業区域として設定している。

土工にあたっては、現況地形や現況流域を尊重するとともに、搬入出土量の低減や景観に配慮した計画とする。盛土材は外部からの搬入土を主とするが、搬入土は有害物質が含まれていないことを確認した上で、公共事業で発生した建設発生土の積極的な利用を図るとした。

また、掘削などにより発生した建設発生土も再利用するとしており、再利用できない建設副産物(建設産業廃棄物)については、場外に搬出して適切な処理を行うとしている。なお、盛土材の搬入や建設副産物(建設産業廃棄物)の搬出を行う工事用車両の走行ルートは、東北自動車道側道、県道斗合田岩田岡里線および県道館林藤岡線を想定する。

道路の整備においては、事業実施区域外周および区域内側道路の整備を計画する。

公園・緑地は、区域内に緑地を整備する計画。また、進出企業においては工場立地法に基づき、館林市の定めにより敷地面積の5%以上の緑地を確保することとしている。

調整池などが関係する排水計画については、区域内の雨水を道路側溝により自然流下させ調整池に集水した後、下流河川の流下能力に応じて調整し、大島新堀に放流する計画。

なお、工事の詳細については設計業務で詰めていく。

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