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茨城県那珂市

25年度実施設計/26年度造成工/道の駅は「IC周辺開発の一歩」

2025/01/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 那珂市は19日、「道の駅」整備に係る市民説明会を開催した。2025年度に実施設計をまとめ、26年度には造成工事、27年度からは本体工事を行い、28年度の供用開始を目指している。施設は、南棟、西棟、東棟、北棟に分かれる。概算事業費は、建築工事19・1億円、外構工事6・4億円、造成工事3・8億円で計29・3億円を試算。

 冒頭、先崎光市長は「地域振興、交流人口の拡大などを目指し、IC周辺開発の一歩目になれるのではないかという思いで、道の駅整備を決めた。周辺地域へも良い影響を与えられるような道の駅を作っていきたい。将来の那珂市のため、今大きな挑戦、投資をしていかなければならない。今日は皆さんからの忌憚のない意見を聞かせてほしい」とあいさつした。

 説明会に参加した市民からは直売所を運営した際の売上推移に関する不安や疑問、道の駅整備予定地周辺のインフラ整備をしてほしいなどの意見がでた。その他、排水関係を心配する声も上がり、市は「建設予定地の真ん中辺りに大きな既存の排水が通っている。他、外周道路に沿う形での整備も計画している」と話した。市民からは「非常に楽しみにしている」と言った前向きな声も上がっていた。

 道の駅の建設予定地は、常磐自動車道那珂IC西側の飯田押敷交差点北西側(飯田地内)。前面道路は都市計画道路菅谷飯田線(バードライン)と県道65号那珂インター線。

 敷地面積は約4・3ha。基本設計はエイプラス・デザイン(水戸市)が担当。著名な建築家である藤森照信氏に建築アドバイザーを依頼している。

 概算事業費は29・3億円を試算しているが、補助金等の活用を視野に入れているため、実質的な市の負担額は9・6億円となる計画だ。

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