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長野県伊那建設事務所

初弾工事を来月前半/箕輪南小周辺の急傾斜地対策

2025/01/22 長野建設新聞

 県伊那建設事務所は2020年度に新規事業化した箕輪町三日町の急傾斜地崩壊対策事業で、初弾の崩壊土砂防止柵工を2月前半にも公告する。16日の県総合評価技術委員会で、総合評価を採用するための意見聴取を終えた。入札参加基本要件はとび・土工・コンクリート872点以上、県内本店。発注規模は5000万円以上1億6000万円未満。

 施工箇所は勾配30~51度、がけ高さ15~31mの急斜面で、保全対象として人家24戸と箕輪南小学校がある。事業区域内には1973年に整備された対策施設があるが、現行基準に適しておらず、早急に対策を講じる。

 当初は延長400mの崩壊土砂防止柵工を想定していたが、このうち小学校の北側は急勾配であることなどから場所打ち法枠工に変更。また西側斜面は崩壊土砂防止柵工とワイヤーネットを組み合わせて対策を行う。設計業務は新日本設計(長野市)、地質調査業務は日本総合建設松本支店(松本市)が担当した。

 初弾工事の概要は崩壊土砂防止柵工L105m×H2.9~3.2m。東側斜面を施工する。工期は約320日で、フレックス工期契約制度を適用する。同種工事要件で「落石防止網工又はロープネット工又は高エネルギー吸収落石防止網工又は高エネルギー吸収落石防護柵工又は崩壊土砂防止柵工(ただし、標準ロックフェンス及び木柵工は除く)の実績」を求める。

 入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で価格以外の評価点は16.25点。内訳は、企業評価で工事成績7、同種工事2、優良表彰0.25、地域要件1、労働環境1、CCUS0.25、週休2日0.25、ICT活用0.5。技術者評価で技術者資格1.5、実績等1、継続教育0.75、週休2日0.25、ICT活用0.5。同種工事は、同種工事要件に該当する工事の施工実績が3件以上で2点、1件以上で1点。地域要件は辰野町、箕輪町、南箕輪村内に1点、上伊那地域振興局管内に0.5点。技術者資格は1級土木施工管理技士かつのり面施工管理技術者に1.5点、1級土木施工管理技士に1点、2級土木施工管理技士またはのり面施工管理技術者に0.5点を加点する。

 なお新規事業化時点では、完成年度を25年度、事業費は4億円としていたが、施工計画の変更等に伴い完成年度を27年度、事業費を8億5000万円に見直している。

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