日本住宅・木材技術センターは、4月施行の改正建築基準法における木造建築物の仕様規定改正に関連し、4号特例縮小に対応するための無料オンデマンド講座を開始する。受講対象は中小の大工、工務店を想定。配信期間は3月31日まで。講座内容は壁量計算や柱小径の設計支援ツールを解説するもの。国交省補助事業の一環として行われる。
4月に施行する改正建築基準法の仕様規定改正では、4号特例の縮小が行われる。これにより、新2号建築物(W造2階建て、W造平屋建て200㎡超の住宅)も構造関係審査省略制度の対象外となり、確認申請の際には構造・省エネ関連の図書提出が必要となる。
講座はこの改正に対応するために開催されるもの。講座内容は◇法改正の概要(国土技術政策総合研究所評価システム研究室長・荒木康弘氏)◇木造軸組構法住宅の構造計画(ドット・コーポレーション・平野陽子氏)◇壁量等の基準に対応した在来軸組工法用の設計支援ツールの使い方(日本住宅・木材センター研究主幹・鈴木圭氏)-。あいさつ部分も含めて約2時間半の動画となる。建築CPD申請中で、2~3ポイント取得可能となる見込み。
受講方法は、今回の講座で連携している建築技術教育センターのホームページ『建築教育動画』から受講できる。また講座用の資料もダウンロードできる。
日本住宅・木材技術センターは「具体的に実務に直結できる情報であり、不安解消に役立つ。自信を持って活用できるツール」とコメントしている。