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埼玉県さいたま市

橋上化後に検討開始/日進駅南北まちづくり

2006/04/27 埼玉建設新聞

 JR川越線日進駅北側の工業専用地区で計画されている日進東土地区画整理事業は、今年度から、基盤整備に着手する。区画整理とともに、日進駅の橋上化事業完了後は、駅南北地区のまちづくり事業に乗り出す方針。

 総事業費34億円を投入して、21年3月末の完了を目指す土地区画整理事業は、北区日進町2、3丁目、宮原町3、大成4丁目一部の16・8ha。施行形態はカルソニックカンセイ、白石、大成建設3社共同による個人施行。地権者は個人施行者ほか、大宮通運、東京電力と、さいたま市。

 公共施設は、地区東西南北を区画街路で囲み、東西に2本の道路、南北には、幅員6mの緑道を整備する。公園は、中央部に8450㎡の近隣公園を配置、調整池は2か所設置する。

 地区内の土地利用計画は、北側に研究開発施設および業務施設などを配し、地区中央部は、既存水路を活用した歩行者軸を形成。また、中高層を中心とした住宅地も位置付けられている。

 地区南側には、小学校新設用地を確保しながら、隣接して医療(クリニックモール)、福祉、最寄型生活サービス、業務などと都市型住宅の複合利用を設定。

 日進駅は橋上化に向けて今年度は実施設計に着手、橋上化、駅前広場などの整備にメドがついたところで、駅南北地区のまちづくりについて検討を進める。

 対象となる北側地区は約22ha、南側は11haでエリア設定。両地区とも住宅密集地のため、区画整理は困難な状況にある。

 まちづくり方針は、南北地区住民らによる自主的な整備方針を確立するとしており、市は事業手法などを紹介し、整備方針が決定した時点で支援体制をとるというスタンスだ。

 現段階での南北エリア土地利用計画は、北側の既存住宅市街地は住民が主体となった長期的な街づくりを目指し、北口駅前は、最寄型の商業・サービス機能を配置。

 また、南口については、七夕通り、多目的広場などの整備が計画されている。



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