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新年度調査着手へ 西関東連絡道路アクセス

2025/01/23 山梨建設新聞

 県は西関東連絡道路・岩手ランプー甲州市街地間を結ぶ新たなアクセス道路の整備を検討している。これまでに甲州・山梨両市の道路関係者らを含めた会合を開き、ルートの方向性などについて協議。県は早期事業化を目指し新年度から現地調査に着手する方針を固めた。

 関係者によると、道路整備を計画しているのは西関東連絡道路・岩手ランプ付近を起点に東へ3㎞程度の区間。同ランプから笛吹川に架かる岩手橋を経て、農地などを抜け向嶽寺付近を経由。県立産業技術短大・塩山キャンパス前を走る「花かげ通り」から国道411号へ接続するなどのルートを検討する。岩手橋については架け替えが想定されるという。

 県は新年度から事業化に向けた概略ルートの検討などに着手したい考え。5月に予定する「県土整備部公共事業評価会議(春)」に同案件を掛け、順調にいけば同年度内に概略設計などの業務委託を行う見込み。都市計画決定の手続きも進め、地元との調整を図る方針だ。

 鈴木幹夫甲州市長と高木晴雄山梨市長はかねて同整備の必要性を訴えており、県庁を訪れ長崎幸太郎知事に早期事業化を求めた経緯がある。県はリニア新幹線開業を見据え、新山梨環状道路や西関東連絡道路、中央道などによる広域的な道路ネットワークを計画。事業化が決まったJR塩山駅南の幹線道路整備と併せ、周辺地域の活性化につながる道路づくりを推進する。

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