松本市建設業協会と松本市建設事業協同組合(伊藤浩一会長・理事長)は23日、市内の深志神社梅風閣で新春祝賀会を開催し、新たな年の訪れを祝った。
伊藤会長はあいさつで「建設公共投資の下げ止まりや設計労務単価の引き上げなどにより、業界環境は改善された一方で、円安や世界各地の安全保障環境の悪化などによる資機材価格の高騰の影響を大きく受けた」と昨年を回顧。
「多くの課題を解決するには、健全で安定した経営基盤の構築が必要であり、このためには安定的かつ持続的な発注工事量と質の確保が重要となる。われわれも松本マラソンに係るボランティア活動や、来年度から開催予定の建設現場親子見学会などを通じ、社会的責任を果たしていく。ふるさとづくり、まちづくりに向け、行政と対話と連携を図りながら、巳年に相応しく、新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢で取り組み、粘り強く進化していく一年にしたい」と意気込みを語った。
来賓として市議会や松本商工会議所など関係者も多数出席。代表して臥雲義尚市長と上條温市議会議長が祝辞を寄せた。臥雲市長は「建設業の皆さまが人材確保に苦労されていることは、建設業の支えを必要とする市民にとっても極めて大きな課題。建設業で働くことが生きがいであるということを、若い世代・子どもたちに伝えたいくことも行政の使命だと考えている。引き続き市政への協力をいただくとともに、今年一年が実りある年になるよう祈念します」と述べた。
上條議長は「災害時に建設業の皆さまの存在は極めて重要。防災訓練をはじめ、日頃からいざというときの準備をしていただいていることに市民一同大変心強く思っており、地元の企業を一層大切にしなければならないと改めて認識している。市議会としても市民の安全安心と地域経済の活性化を目指し、精神誠意努めてまいりたい」とあいさつした。
また祝賀会に先立ち、深志神社拝殿で安全祈願祭が行われ、一年の無事故・無災害を祈願。県松本蟻ヶ崎高等学校による書道パフォーマンスも披露された。