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長野県測量設計業協会

行動重ね成長、再生/賀詞交歓会

2025/01/29 長野建設新聞

 県測量設計業協会(吉竹行仁会長)は27日、新年賀詞交歓会を松本市のホテルブエナビスタで開催した。顧問を務める萩原清県議会議員や県建設部の中信管内の現地機関長も駆け付け、晴れの日を祝った。

 あいさつに立った吉竹会長は、まず昨年末に逝去した足立敏之参議院議員を回顧し、「長きに渡り測量設計業の発展に尽力され、昨年10月に来県した際も力強い言葉をいただいた。われわれは今後、足立議員の意思を引き継ぎ、業務に邁進していかなければいけない」と誓った。

 また、昨年夏から行っている能登半島災害の復旧支援を引き続き行っていくとし、会員一同の協力を要請。国が進めるi-Constructionの取り組みも遅れることなく対応する必要があるとし、技術研修や情報提供に努める考えを示した。

 さらに「協会に所属するメリットや今後の展望が問われていると思う。当協会は50年以上の歴史と伝統があり、さまざまな意見を持つ会員がいる、多様性のある団体だと思っている。意見の集約が難しい面もあるが、一つ一つ束ねていきなが、成果を上げていければと考えている。行動に行動を重ねることで、大きな果実になるのだと思う。今年は巳年。蛇は脱皮を重ねながら成長していく。当協会も成長、再生、その先の成功をつかむためのスタートの年となるようがんばっていきたい」と抱負を述べた。

 続いて来賓を代表し萩原県議と太田茂登県松本建設事務所長があいさつ。萩原県議は1月17日に成立した県の補正予算に触れ、「810億円という大規模な予算で、このうち約600億円が公共事業。皆さんの仕事に結びつくことを願っている。また、発注機関に対してはできるだけスケールを小さくし、広く地元の企業に行き渡るよう配慮するとともに、早期の発注により経済効果につなげてほしい」と述べた。

 太田所長は国の加速化予算を最大限活用した1月補正予算の事業執行に当たり「計画的かつ速やかな業務執行を行うため、発注見通しの早期公表や事業体制の確保に努める」と述べた。また「昨年は建設部と調査設計業に携わる若手の皆さんで、2050年の将来像について意見交換が行われた。『建設コンサルタントの立場を向上させ、若者が自信を持ち業界へ来てくれるようにしたい。これを実現するためには、建設産業以外の業種との交流により、業務の円滑化を図ることが必要』との意見があった。官民を問わず、若者の意見に耳を傾けながら、将来の社会構造の激変に備えていくことが大切だと思う」と話した。

 その後、竹内浩平県大町建設事務所長の発声で乾杯し、和やかに新年の始まりを祝った。

 また賀詞交歓会に先立ち、経営者研修会を開催。特定社会保険労務士で社会保険労務士法人未来経営所属の奥原真紀子氏を講師に招き、ハラスメントについて学んだ。

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