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国土交通省

【災害復旧】資機材データベース構築へ/各建設業協会で展開を

2025/01/28 本社配信

 国土交通省は、災害時の応急復旧に必要となる資機材や備蓄品などの情報を整理し、広域的に融通が可能となるデータベースの構築を計画している。今後は必要な情報の整理、効率的な更新手法、広域的な融通を行うための課題抽出や解消策について検討する。モデル3地域での運用訓練も行い、各都道府県建設業協会で展開する方針。同省では建設業による災害対応力の強化を見込んでいる。

 平時より収集すべき情報の整理としては、大規模災害における応急復旧経験者にヒアリングを実施。土のうやブルーシート、発電機、バックホウなど具体的な資機材の量や配置場所を整理する。情報をもとに簡易システムを構築し、システムの更新頻度・手法、建設業協会・自治体・国の役割分担や費用負担などの課題を整理する。

 この簡易システムをモデル地域となるブロックで実地訓練を行い、浮き彫りとなった課題を踏まえてシステムを修正。そのうえでシステムを全国の各建設業協会に配備する。

 同省では災害発生時に活用できる機械・資機材の迅速な把握、広域的な指揮系統の整理が可能となり、将来的には応急復旧の初動円滑化につながると考えている。

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