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〈日々の栞〉外国人観光客が爆増

2025/01/29 本社配信

▼新型コロナウイルス感染症が落ち着き、インバウンド(訪日外国人旅行客)の人数もコロナ禍前に戻った。2024年11月までの累計インバウンド数は3337万9900人で、コロナ前で過去最高だった19年の年間合計3188万人を11か月で超えた。単月では、24年10月に前年同期比31・6%増の331万2000人が来日し月単位で過去最高となった。また累計3000万人を超えたのは、1964年の統計開始以来で過去最速のペースだ

▼海外からの旅行客は日本の文化、食事、歴史などを楽しみに訪れる。円安も手伝い、コロナ禍以降の観光業には勢いがある。24年は上半期のペースが続けば訪日外国人消費額が8兆円規模に達する。政府は30年度までに年間6000万人の外国人客を目標としているが、直近の伸び率で推移すれば達成する見込みもある

▼国内で、それほど有名ではない地域にも外国人は訪れる。SNSを駆使して情報を集めているのだ。都市圏の一極集中に歯止めが利かない中、旅行通の外国人客は地方を目指す

▼歴史ある施設に複数の言語の案内標識を付け、外国人を誘導する。標識設置なら小さな自治体でも対応できる。ハコモノを整備してにぎわいを創出する従来の手法ではなく、最低限の整備で昔からある施設を生かす手法だ

▼「不易流行」。いつまでも変化しない本質的なものを忘れず、新たに変化を重ねているものも取り入れていくこと。新味を求めて変化を重ねていく流行性が不易の本質であることを指す。DX化を進める建設業にも当てはまる言葉だと思う。ICT施工を導入しても工事の本質は変わらないのだ。(新潟・KW)

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