埼玉県電気工事工業組合(沼尻芳治理事長)は28日、2025年の新年懇親会をさいたま新都心のホテルブリランテ武蔵野で開催した。組合員や賛助会員と多くの来賓ら230人が出席。親睦を図るとともに新年の組合と参加企業の発展を祈念した。
沼尻理事長はあいさつで「組合の事業も徐々にコロナ前に戻ってきている。しかしコロナ前に比べて社会が大きく変わり、われわれの経営に直接関係がある出来事も多く、組合としても予断を許さない状況が続いている。このような時だからこそ組合が総力を挙げて、組合員のためになり、組合員に信頼され誇れる組織作りを目指して、役職員一丸となり心を1つにして全力で取り組んでいく」と決意を新たに、さらなる支援と協力を呼び掛けた。
多数招かれた来賓からは、多くの祝辞が贈られた。最初に大野元裕知事は、日頃からの電気保守保安行政への協力に謝意を示した後、災害について「残念ながら災害が激甚化・頻発化している。そうした中、貴組合では災害時に電気の早期復旧に向けた応急応援協定を県や各市町村と結んでいる。皆さんのご協力と、日ごろからのご努力に感謝申し上げる。しかし、災害に備えなければならない。皆さまのお力添えがこれまで以上に大切になっていると思っている」と述べ、引き続きの協力を呼びかけた。
県議会から松澤正副議長は「皆さまの高い技術力と豊富な知識経験を生かし、平時における電力供給網の安定的な構築はもちろん、災害発生時の早期復旧への取り組みなど、安心安全な県民生活の確保に引き続きご尽力を」と期待。また埼電工組の顧問を務めている田村琢実県議会議員は「予算の確保と平準化、分離発注は皆さまから要望いただいている最重要課題だと思っている。安定的な仕事量確保にこれからも努めていきたい」と述べた。このほか、上田清司参議院議員、東京電力パワーグリッドの杉本順埼玉総支社長(代読)、全日本電気工事業工業組合連合会の岡崎徹事務局長、全関東電気工事協会の嶋野貞雄会長がそれぞれ祝辞を贈った。
埼玉県中小企業団体中央会の小谷野和博会長の発声で乾杯した後、祝宴に移った。懇親会では、北村姉妹による津軽三味線の演奏が披露され、会場を魅了した。
写真=あいさつする沼尻理事長