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彩の国ビジネスアリーナ2025

2025/01/27 埼玉建設新聞

 受注拡大や販路拡大のためのビジネスマッチングイベント「彩の国ビジネスアリーナ2025」が22日と23日の2日間、さいたま市内のさいたまスーパーアリーナで開かれた。22日には、第2回埼玉DX大賞表彰式が行われ、23日には埼玉版スーパー・シティプロジェクトまちづくり先行事例セミナーが開かれた。また、建設関連企業の出展者も見られ、業種を超えた交流で新たなビジネスチャンスを探した。

 県内中小企業の優れたDXの取り組みを表彰する埼玉DX大賞の本年度受賞者のうち、奨励賞に岩堀建設工業(川越市)の「DXで実現する現場力向上の新しい姿」が選定された。同社は、建設発生土の最終処分場までの管理で、耐水紙を利用したQRカードを利用することで、伝票をなくしペーパーレス化を実現した。また、埼玉DXファーストステップ企業2024選定企業に、松下設計(さいたま市)が選ばれた。松下設計は、BIMを活用して提案書作成の効率化や労働時間を削減。DX+デザイン思考で、働き方改革を実現した。2社はブースにも出展し、取り組みを紹介した。

 埼玉版スーパー・シティプロジェクトは、市町村のコンパクト、スマート、レジリエンスの3つの要素を兼ね備えた持続可能なまちづくりを県が支援するもの。県内市町村のうちこれまでに73%にあたる46団体がエントリー。2026年度までに県内すべての市町村がエントリーする見通しとなっている。今回のまちづくり先行事例セミナーでは、まぢくりの先行事例として北本市が北本団地の新たな交流機会創出について。小鹿野町は交流人口等を増やすため、道の駅両神温泉薬師の湯を最大限活用する取り組みを紹介した。

 出展ブースには、全国から多くの企業や団体が業種の垣根を越えて出展した。建設業では、古郡建設(深谷市)が出展。ブースには古郡栄一社長が立ち、創業110年の歴史と高い技術力による幅広い施工実績を紹介。また、同社のブランディングにより、会社認知度アップ、離職率大幅ダウン、社内満足度アップといった成果につながったことを紹介した。古郡社長は「異業種の方とお会いできることが楽しみであり、皆さまに当社を知っていただく良い機会。そうした中からビジネスチャンスにつながればいい」と本紙にコメントした。


写真=出展した古郡建設のブース

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