国道411号一之瀬高橋2号トンネル(甲州市塩山一之瀬高橋)の建設で県峡東建設事務所は、2025年度、建設工事第2工区(L236m程度想定)を計画している。現在進めている第1工区の終わりに合わせ入札を告示する見通し。切れ目無く事業を推進し、早期完成を目指す。
甲州市ー丹波山村間などを結ぶ国道411号のバイパス事業。整備区間は直線距離にして約1300mだが、山間部のため標高差が約150mある。区間内には建設中の2号トンネルのほか今後建設予定の1号トンネル(L960m)、橋梁などが計画されている。
2号トンネルはL656m、W5・5(7・5)m。設計は建設技術研究所が作成した。掘削は丹波山村側から進めている。現在工事中の第1工区はL420mの掘削。NATM工法(発破工法)で、内空断面はA49・87㎡。このほかインバートコンクリートV662立方m、橋梁下部工などを行う。
施工は昭和建設・植野興業・高野建設JV。同事務所道路課によると、土質に合わせ工程の見直しが必要な箇所はあったものの、順調に掘り進めているという。同工区の完了は25年7月を予定している。
同課は続く第2工区(L236m程度)について、切れ目無く工事が始められるよう発注時期を調整する方針。第1工区同様、丹波山村側から掘削を行う。このほか第2工区では、トンネル全体の覆工コンクリートも実施する予定という。
県公共事業評価委員会では同事業の事業化に当たり、勾配が厳しく大きなカーブも想定されることなどから、「LED照明を使用し照度を高め、中央線にソフトポール、側壁に反射板を設置する」など、十分な安全対策を求めている。