前橋市は2025年度、駒寄スマートインターチェンジ(SIC)産業団地の整備に関して、区画道路の工事を推進する。都市計画決定上では区画道路7路線合わせて約2710m、特殊道路約100mを整備する計画で、24年度は延長313mの施工を進めている。25年度以降も複数年充てて工事を継続する考え。また状況を見ながら、進出企業の公募手続きに入る見通しを示した。
池端町の一部で整備中の駒寄SIC産業団地は、東に関越道駒寄SIC、北に午王頭川、南を県道南新井前橋線に接する20・9haで造成を計画。全体の分譲面積は約16haとなる。都市計画決定上では調整池2池のほか、区画道路7路線合わせて約2710m、特殊道路約100m、敷地南側へ緑地0・7haの整備を盛り込んでいる。現在も用地取得を行っている。
24年度は駒寄SIC産業団地造成事業として、区画道路整備工事(第1工区)、雨水調整池築造工事(第2~4工区)の工事を発注しており、年度内の発注は完了した。区画道路整備工事(第1工区)では、区画道路13-1号線、区画道路8-4号線の一部を対象として延長313・7mを施工する。ただ、表層工や舗装工などを別途、25年度以降に発注する方針としている。
また、事業区域内の清里浄水場(池端町480)は1971年の供用開始後、50年以上が経過しており、駒寄SIC産業団地造成事業に合わせて、施設全体を更新する計画。団地造成事業の進捗状況を考慮しながら、こちらは2026年度の発注を想定している。
新しい浄水場はステンレス製で、350立方m規模の配水池を2基整備する計画で、工事期間は3カ年を見込む。既存浄水場は新施設の供用開始後に解体予定。配水池はRC造で矩形の700立方m規模となっている。詳細設計は利根設計事務所(前橋市)が担当。
なお、吉岡町においても、駒寄SIC周辺を第6次総合計画で産業・工業・流通・商業の「複合産業拠点」と位置付けており、計画的なまちづくりを推進している。