埼玉県建築士事務所協会(佐藤啓智会長)は1月31日、新春賀詞交歓会をさいたま市内の浦和ワシントンホテルで開催した。当日は、多くの会員、賛助会員、来賓が参加して親睦を深めるとともに、協会と会員の発展を祈念した。
冒頭のあいさつで佐藤会長は「2025年は、会員、賛助会員のために全力でがんばる年にしたい。厳しい時代を楽しく健やかに送るため、一生懸命がんばっていきたい」と決意を新たにした。
来賓からの祝辞では、最初に県都市整備部建築安全課の金澤圭竹課長が「貴協会は建築士事務所の登録における電子申請などDXの推進に積極的に取り組まれているほか、会員皆さまには埼玉県耐震サポーターとして建物の耐震化を通じた安全なまちづくりにご協力いただいている。日本一暮らしやすい埼玉を実現するため、引き続き協力を」と大野元裕知事の祝辞を代読。続いて県議会から、協会顧問も務める齊藤邦明議長は「皆さまの専門的な知識や技術がこれからも受け継がれていくことが、埼玉県の安心安全に何よりも大切だ」と強調。また同協会が取り組み始めた高校生のインターンシップについて「新たな人材確保には、何よりも若い人に知ってもらう、体験してもらう体制をつくることが大事」と評価した。その後、県議会県土都市整備委員会の小川直志委員長、協会顧問を務める高橋政雄議員、立石泰広議員、吉良英敏議員が壇上に上がり、それぞれ祝辞を贈った。
当日は同協会から出席者へ、高校生インターンシップ体験レポートの概要版が配布された。その中では高校生から「会社選びの幅が広がった」「お世話になった会社も就職先に考えてみようかと思った」「リアルな話を聞けて、進路を決める大きな足掛かりになった」など、インターンを体験した生の声が紹介されている。同協会は、一級建築士の登録人数に20代が占める割合が1%(2022年)という危機的状況を受けて、県内工業高校と連携し、協会会員企業が受け入れ先となる高校生のインターンシップを企画・実施している。今年も実施する予定で、受け入れ企業を募集している。
写真=あいさつする佐藤会長