国土地理院は、航空レーザ測量データを基に作成した点群データを2月19日から提供する。点群データは建物や樹木の高さも確認することができるもの。同院ではデータ提供が防災・減災および復旧・復興への活用につながることを期待している。
国土地理院では地面の高さを表すデータとして、航空レーザ測量の成果を基にした基盤地図情報を提供している。今回新たに提供する点群データは、基盤地図情報を作成する際に除去していた『建物、樹木、橋、送電線など』を含む高さのデータ。緯度・経度・高さに加え、色情報や地表・水部・その他の簡易分類情報を持たせている。
点群データは3次メッシュ単位で作成しており、2次メッシュ単位でUSBメモリに格納して販売。価格は2次メッシュあたり1万3900円(税込)。日本地図センターのWEBサイトから注文できる。
2月19日に提供を開始する範囲は、国土地理院が2020年度に実施した航空レーザ測量の成果を基にした東北地方太平洋沿岸部の942メッシュ(3次メッシュ)。25年度は東北地方太平洋沿岸の北部や北海道のうち、国土地理院が航空レーザ測量を実施したエリアについて提供する予定となっている。
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