任期満了に伴う町長選が2024年11月24日に行われ、現職を213票差で破り初当選した岩崎正春氏。12月5日に初登庁し、21年間の町会議員としての経験を生かして、「ワクワク感と三方よし+未来よし」をスローガンに、町役場職員とともにさまざまな挑戦を行っていきたいと語る。今後、注力していく建設事業や町の展望、地元建設業者への思いなどについても話を聞いた。
-注力していく建設事業について
岩崎 下仁田駅周辺の再整備は町の長年の懸案事項。来年度からの工事着手を見込んでいる。整備で終わることがないように、来ていただいた人への利便性向上を図っていきたい。荒船風穴などの観光資源を生かして、駅から町が活性化していくことが重要であると考えている。また、鉄道がなくなってしまうと生活が不便となってしまうため、行政として互いに力と知恵を出し合っていきたいと思う。
-町の印象や課題について
岩崎 人口は6000人前後で高齢化が著しく、人口減少が進んでいることが一番の課題かと思う。外出手段も乏しく、お出掛けタクシーの充実を図っていく。現状、大きな災害は発生しておらず、町への移住を促し、町の活性化を目指していきたい。移住定住に向けては「かっこいい田舎暮らし かっこいい下仁田暮らし」をスローガンと位置付けた。特効薬はないが、住宅施策を進め、家を持ち、長きにわたって住んでもらえるようにしていきたい。
-町の将来像について
岩崎 下仁田町は面積が広く、橋も多い。歩きやすい道路インフラ整備を進めていきたい。また、町内の各施設も老朽化しており、将来を見据えて、再編や長寿命化対策をしていかなくてはいけないと考えている。企業誘致についてはテレワークで仕事ができるような職種を呼び込んでいきたい。中でもアニメ作家の方々が移住してきてもらえたら、アニメの聖地などとしても町が盛り上がるのではとも考えている。起業しやすいまちとはなんだろうかということを突き詰めていきたいと思っている。
-地元建設業へのコメント
岩崎 駅周辺のインフラ整備など道路維持なども含めて、今後も引き続き快適なインフラ整備をお願いしたい。災害復旧においても人手不足などの課題もある中で大変助かっている。また、下仁田町は県内の市町村に比べて比較的、降雪が多い地域。緊急的以外に使わない除雪などの機材も保有していただいている。町としてどのようなお手伝いができるかなどを考えていきたい。また、優良工事表彰も毎年、開催しているが、レベルが高い工事を完成していただいている。今後も町の発展のためにご協力をお願いしたい。