長野市の末広町交差点北東側地点で計画されている「長野駅前B-1地区市街地再開発事業」について、このほど基本設計がまとまった。ビルの階数は地上20階建て、ビルの高さは約85mを想定している。基本設計はアーキプラン(長野市)・日建ハウジングシステム(本社=東京都文京区)JVが担当した。
建物の敷地面積は約2300㎡、延べ床面積は約3万5000㎡。1~3階に商業施設、4~6階にオフィス・事務所、7~20階に共同住宅(約200戸)を計画
組合はこのほど、外観デザインを公表。ランドマークである長野駅から善光寺を繋ぐ軸沿いの結節点となる場所。軸の角にある結節点に長野らしいイメージと新たなランドマークとなる都市的なイメージを併せ持つ建築を計画する。デザイン手法として、善光寺の特徴的な建築様式である「撞木造り」を読み替え長野らしさを表現する。また、反りを生かし、太陽に向かう反りの上部に太陽光パネル、まち行く人々に向かう反りの下部に壁面緑化を計画し、太陽光の効率と景観を両立させる。
予定区域は約0.6ha。雑居ビルや映画館「千石劇場」などが建ち並んでいる。開発業者は旭化成グループの旭化成不動産レジデンス。総事業費は186億2000万円を試算しており、国や県、市から52億8000万円の補助を見込む。今後は年2024度内に資金計画をまとめ、25年度中に正式な組合の設立し事業の本格化を目指す。建設事業のスケジュールについてはこれまでと同様、27~29年度に建設工事を行い、30年度の供用開始を目指す。