記事

事業者
栃木県佐野市

佐野市予算案、城東中一貫校は事業者選定、体育館空調設置18.8億円

2025/02/04 栃木建設新聞

 佐野市の金子裕市長は3日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年度比13・3%増で過去最大となる666億8000万円。普通建設事業費は67・0%増の124億9778万2000円。前年度比50億1545万3000円の増。新規は学校体育館エアコン設置に18億8254万3000円の巨費を投入する。城東中学校区小中一貫校整備は事業者を選定する。ほか新規は市民体育館アリーナ床改修、新吉水コミュニティセンター改修、飛駒基幹集落センター改修、茂呂山老人福祉センター改修を盛り込んだ。

 金子市長は「第2次総合計画中期基本計画は最終の4年目を迎え、総仕上げの事業展開を図る。文化会館改修、公共施設LED照明整備、共同消防指令センター整備、葛生清掃センター改修、西中学校区小中一貫校整備の複数の大型事業を実施する」と説明した。

 近年の酷暑を踏まえ、より良い教育活動継続へ全学校体育館にエアコンを設置。災害時は市民が学校体育館を避難所に活用するため、快適な環境を創出する。公募資料の作成や設計施工監理支援の業務委託、設置工事までを短期間で効率的に済ませる。

 城東中学校区一貫校整備の事業者選定は4206万3000円。佐野小を拠点校に城東中、天明小、城北小一部の4校を統廃合。新校舎は7500平方m規模。基本構想策定と民間活力導入可能性調査は、あしぎん総合研究所が手掛けている。履行期限は3月末。

 市民体育館アリーナ床改修は1億1491万5000円。1512平方mのフローリング張り替え工事とともに備品を購入する。新吉水コミュニティセンター改修は9248万8000円。震度6強の地震の揺れに耐えられるよう耐震補強が中心。

 飛駒基幹集落センター改修は6723万2000円。24年度の空調設備と防水改修工事に引き続き、耐震補強工事を進める。茂呂山老人福祉センター改修は6650万6000円。経年劣化で不具合が生じた屋上防水、受水槽、空調設備を更新する。

 西中学校区小中一貫校こどもクラブ実施設計は703万3000円。新設する小中一貫校敷地内に建設する。常盤地区公民館移転整備実施設計は369万6000円。閉校となった旧常盤中学校に移転。改修工事に先立つ実施設計をまとめる。

 道の駅どまんなかたぬま空調設備改修設計は195万6000円。東、西の両児童館は空調設備を改修する。工事費は東児童館が1404万7000円、西児童館が1157万2000円。ほか南児童館管理運営費の遊具更新は115万1000円。

 文化会館改修は19億8829万2000円、公共施設LED照明は16億7887万円、共同消防指令センターは13億3401万8000円、葛生清掃センター改修は9億8333万8000円、西中学校区小中一貫校整備は4億6630万8000円。

 企業会計の資本的支出は下水道事業41億3073万円(7・6%増)。水道事業19億1662万6000円(9・9%増)。下水は水処理センターストマネ10億1920万円、汚水整備7億8617万8000円。水道は小中浄水場施設整備2億9400万円。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら