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国土交通省

【官民連携】36件の課題解決を/28日まで事業者募集

2025/02/11 本社配信

 国土交通省は、地方公共団体から提案された36件の課題(ニーズ)について解決を目指す民間事業者からの官民連携手法(シーズ)の提案を募集している。受付は28日まで。

 提案募集は、地方公共団体の課題を民間事業者の新たな官民連携手法により解決する「民間提案型官民連携モデリング事業」で実施するもの。

 地方公共団体にニーズの提案を募集したところ、30団体から計36件の応募があった。これらの解決を目指す民間事業者からの新たな官民連携手法の提案を募集している。シーズ提案の提出先は総合政策局社会資本整備政策課(hqt-kanmin_renkei_modeling@gxb.mlit.go.jp)。

 事業に関する説明会(オンライン形式)は14日午後2時に開催。地方公共団体から提案があった課題と、民間事業者から提案があった新たな官民連携手法をプレゼンする「アピールタイム」は3月18日、19日の2日間で開催を予定している。

 地方公共団体からの36件の課題は次の通り。

【戦略的なインフラマネジメントを担う自治体の体制の確保】

◇北海道室蘭市=地域共創型の道路・公園・除雪維持管理システムの構築

◇山形県南陽市=橋梁・道路施設の維持管理に係る官民連携の導入検討

◇福島県南相馬市=道路等包括管理に関する導入検討

◇前橋市=跨線橋の効率的な維持管理体制の検討

◇前橋市=道路照明灯の包括的維持管理手法の検討

◇埼玉県朝霞市=公園・児童遊園地(広場)・緑地の包括管理による効率化

◇東京都杉並区=都市部におけるインフラメンテナンス包括的民間委託の導入検討

◇神奈川県小田原市=有収率回復に向け、要因分析と対策立案にDXを活用した促進

◇神奈川県小田原市=人口減少に伴う過大な水道施設の利活用について

◇静岡市=PPP/PFI手法を活用した道路橋更新

◇京都府木津川市=都市公園における市民自主管理活動への参加促進方法の検討

◇神戸市=新しい街路樹点検手法の確立

◇兵庫県宝塚市=時代の変化に合わせた公営住宅への転換

◇奈良県宇陀市=橋梁メンテナンスの効率化、技術の補完を目指した地域連携による包括的民間委託の実施

◇奈良県田原本町=磯城郡における橋梁包括管理の検討

◇広島県三原市=多分野連携に関する施設点検の高度化・効率化

◇高知県大豊町=持続可能な地方インフラ構築に向けた検証

◇熊本市=DXを活用した舗装の長寿命化修繕計画の策定検討

◇熊本市=無電柱化事業の効率的な事業推進や維持管理等の検討

【スモールコンセッションの推進】

◇北海道池田町=「遊休公的不動産」の横断的・一体的活用のグランドデザイン提案並びに共に検討/立案を協働するパートナー探索

◇東京都東大和市=時間的・面的に連鎖展開するスモールコンセッション

◇神奈川県鎌倉市=公的不動産の持続的な活用モデルの構築

◇富山県射水市=放生津小学校跡地利活用検討事業

◇愛知県岡崎市=桜城橋橋上広場のよりよい使い方の提案を募集

◇愛知県豊田市=公の観光施設の民間提案による再生

◇滋賀県野洲市=旧さざなみホールを活用した地域活性化拠点整備

◇大阪府富田林市=伝統的建造物の活用と地区の活性化

◇奈良市=県指定有形文化財の観光施設の改修と利活用について

◇徳島県美波町=遊休公的不動産と空き家活用による「にぎやかそ」の実現

【グリーン社会の実現】

◇埼玉県秩父市=ドローンを活用した河川等のモニタリングシステムの構築

◇東京都杉並区=グリーンインフラに関する官民連携の体制づくり

◇三重県いなべ市=水素利用拡大と里山再生による地域経済循環の実現

◇島根県雲南市=健康で快適な住まいづくりのための住宅・建築物の断熱化普及促進スキーム構築

【その他(遊休地の利活用)】

◇茨城県五霞町=防災ステーションごか隣接地の利活用について

◇神奈川県小田原市=遊休地の利活用

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