日本建設業連合(日建連)鉄道建設本部は13日、東京都千代田区の経団連ホールで2024年度鉄道交通講演会―21世紀の環境新時代を拓く―を開催した。約350人が参加した。同講演会は、日建連が合併する前の日本鉄道建設業協会が、鉄道の建設整備や建設業界に対する理解を深めてもらうよう、2005年から始めた。その後日建連鉄道建設本部が引き継ぎ、今回で20回目を迎えた。
講演に先立ち、押味至一副会長・鉄道建設本部長は「鉄道建設分野において、昨年3月に北陸新幹線の金沢敦賀間が開業。これにより北陸地方へのアクセスが飛躍的に向上し、観光需要をはじめとした行動を追求している。さらに宇都宮ライトレールや北大阪急行延伸線の開業により、鉄道インフラの充実が図られている」と現況を説明した。
また「社会資本整備の着実な推進に当たり、建設業界としては、働き方改革や担い手確保の取り組み、さらにDXを中心とした生産性向上の施策を展開することで、魅力ある業界となるよう取り組んでいる」と取り組みを示した。
講演は西日本旅客鉄道常務執行役員・地域まちづくり本部副部長の武市信彦氏による「北陸新幹線の開業とJR西日本の取り組み」、宇都宮共和大学シティライフ学部特任教授の古池弘隆氏による「宇都宮のLRT―これまでとこれから~30年を振り返って~」が披露された。

















