稲敷市(筧信太郎市長)は13日、2025年度当初予算案を明らかにした。江戸崎中学校第2期大規模改修等には24年度補正への前倒し分と合わせて、工事費3億2343万4000円を充当。新利根総合運動公園体育館改修事業には1億5229万8000円を投じる。下水道事業会計には、あずま浄化センター機械・電気設備改築工事に2カ年総額4億円の継続費を組んだ。
江戸崎中学校(江戸崎甲2595)では、第2期大規模改修・体育館空調設備新設・武道場吊り天井改修工事を実施する。工事費として24年度補正への前倒し分2億2387万7000円、当初予算分9955万7000円の計3億2343万4000円を確保。6月議会への本契約議案上程を目指し、3本を一括または分離で発注する。大規模改修の第2期工事では校舎棟の照明LED化や外壁・屋根改修を実施していく。細谷建設工業・幸田JVが第1期工事を担当。設計については、大規模改修および体育館空調設備新設は井川建築設計事務所(稲敷市)、吊り天井改修設計に関しては増山栄建築設計事務所(土浦市)がまとめた。
新利根総合運動公園体育館(伊佐津3170)改修事業には1億5229万8000円を措置。内容については照明LED化、特定天井改修、カーテン更新、空調設備設置など。公募型プロポーザルにより事業者を選定し、ESCO事業での実施を想定。25年度中の施工完了を目指す。
下水道事業会計予算案には、あずま浄化センター(上須田37)機械・電気設備改築工事に総額4億円、工事監理委託費には総額2000万円の2カ年継続費を設定した。同センターにおいては、23年度より横河ソリューションサービス(武蔵野市)が電気計装設備工事を、荏原実業(中央区)が機械設備工事を実施している。
その他、主な事業として▽道路維持工事=2億3190万円▽道路改良工事=1億5800万円▽橋梁維持補修・調査・測量委託=5597万9000円▽市営住宅解体工事=4015万円▽江戸崎地区小学校体育館空調設備新設工事実施設計業務委託=1063万7000円-などを盛り込んだ。
予算規模に関しては一般会計が226億2900万円で、前年度比1100万円(0・1%)の微増。普通建設事業費は16億5876万3000円で、同7億6532万2000円(31・6%)の減となった。道路新設改良事業および学校施設維持管理事業などの減少が主な要因として挙がる。
特別会計では、基幹水利施設管理事業特別会計が2億8906万1000円で、同987万円(3・5%)の増。水道事業会計(資本的支出)は5億5489万7000円で、同2億3759万4000円(30%)減。下水道事業会計については14億4260万3000円で、同1億152万4000円(6・6%)の減となっている。なお、工業用水道事業会計に関しては24年度末をもって事業廃止となった。
【当初予算案の主な事業】
◆江戸崎中学校第2期大規模改修・体育館空調設備新設・武道場吊り天井改修工事=3億2343万4000円(24年度前倒し分含む)
◆新利根総合運動公園体育館改修事業=1億5229万8000円
◆あずま浄化センター機械・電気設備改築工事=(25~26年度継続費)総額4億円