国土交通省は、3月1日から適用する公共工事設計労務単価および設計業務委託等技術者単価を明らかにした。群馬県では設計労務単価は全職種で増加。全職種における単純平均単価も3万948円で、前回比5・1%の伸び率となった。全国一律で適用となる技術者単価については全職種(職階)で対前年度比5・7%引き上げられた。
主要12職種における設計労務単価で全国平均よりも高くなったのは、普通作業員と大工。一方、◇特殊作業員◇軽作業員◇とび工◇鉄筋工◇運転手(特殊)◇運転手(一般)◇型わく工◇左官◇交通誘導警備員A◇交通誘導警備員B-については全国平均よりも低くなった。
技術者単価は単価の公表を開始した1997年度以降では最高値を更新。各業務における平均単価と対前年度比は◇設計業務=5万9643円(5・2%増)◇測量業務=4万3520円(9・3%増)◇航空・船舶関係業務=4万4480円(3・2%増)◇地質調査業務=4万4633円(6・2%増)-となった。
群馬県建設業協会の青柳剛会長は「13年連続の上昇となったことは地域の建設業に携わる者として歓迎したい。必要条件は整ったので、生産性の向上などを図っていきたい」と述べた。群馬県測量設計業協会の田村義一会長は「5・7%の引き上げとなったことはよいことで喜ばしい。率的には考えていた数字で、ベースアップにつながる」と話した。