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茨城県古河市

古河市/21校体育館に空調/予算案 普通建設費62%増

2025/02/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 古河市(針谷力市長)の2025年度当初予算案が17日、明らかとなった。主な事業では、小中学校の施設改修事業に12億3576万1000円。体育館への空調設備整備(21校)、LED照明整備(5校)などを進める。古河地区スポーツ施設改修事業に5億4058万6000円を計上し、古河体育館の解体などを行う。継続事業の総和地域交流センター整備に14億5665万3000円を充て工事を進める。

 普通建設事業費は74億6300万円で対前年度比62・5%増となった。

 小中学校の施設改修事業では、小学校15校、中学校6校の体育館で空調設備工事を行う。釈迦小、小堤小、西牛谷小、名崎小、古河第二中では、体育館の照明改修工事を実施する。

 学校施設ではその他、中学校施設長寿命化改良事業に6億4328万6000円。古河第一中学校の普通教室棟の改良工事を26年度までの2カ年で実施する。

 古河地区スポーツ施設改修事業では、古河体育館の解体に4億2911万円、市民球場の屋外照明改修に9845万円を計上した。古河体育館の解体は老朽化に伴うもの。26年度には市民球場の改修も計画する。

 総和地域交流センター整備事業には14億5665万3000円。内訳は、建設工事に11億8464万8000円、工事監理に4780万6000円、中央公民館解体工事に1億2495万2000円、その他備品購入費に9924万7000円。

 坂東工業・サンワ設計・栗原建設JVの施工で建設を進める交流センターの25年12月完成に向け建設工事費を充てたほか、完成後の中央公民館解体の工事費を盛り込んだ。中央公民館解体後の26年度には駐車場を整備する。

 また、三和図書館施設管理事業に3億9123万円。空調やトイレの改修工事を行う。空調は灯油式から電気式に変更する。

 幹線道路の整備関連では、桜町上辺見線南町工区整備事業に2億3230万4000円を計上。25年度は、復元測量の実施や交差点の協議を実施。用地買収や道路改良工事にも昨年度に引き続き取り組む。

 そのほか、新4号国道アクセス道路整備事業に1億6786万4000円、桜町上辺見線古河工区整備事業に3017万2000円、下大野線整備事業に1243万4000円。

 産業・都市計画では、未来産業用地整備を推進。大堤地区開発事業に4027万3000円、東山田・谷貝地区開発事業に3746万4000円を計上した。25年度は交通影響の調査などを実施していく。

 児童クラブ施設整備事業には2億9561万3000円。空調更新や下辺見小児童クラブの施設整備工事を実施する。

 総和福祉センター「健康の駅」長寿命化事業には2億7028万9000円を盛り込み、施設長寿命化改修工事に取りかかる。25年度を改修1年目として、26年度以降も計画的に改修工事を行っていく予定だ。

 一般会計は603億4000万円で、前年度比58億9000万円(10・8%)増加。合併以降最大の予算額となった。

 水道事業会計は37億3800万円で同15・1%減、下水道事業会計は61億4200万円で同7・1%減。



【当初予算案の主な事業】

◆総和地域交流センター整備事業(継続)=14億5665万3000円

◆小中学校施設改修事業(継続)=12億3576万1000円

◆古河地区スポーツ施設改修事業(継続)=5億4058万6000円

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