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山梨県南アルプス市

若草小改築事業に23億/25年度の当初予算案を発表

2025/02/21 山梨建設新聞

 南アルプス市(金丸一元市長)は、2025年度の当初予算案を発表した。主なものでは、若草小学校改築事業に23億3959万5000円、甲西農村環境改善センター改修事業に3億9282万円、長衛小屋改修事業に1億1067万8000円を計上した。一般会計の総額は417億2494万7000円で24年度に比べて18・3%の増、普通建設事業費は47億5795万9000円で同比28・6%の増と、ともに大幅な増加となった。

 このほか予算案には、都市公園長寿命化改修事業に1億2331万円、小学校施設設備整備事業(単独)に1億539万8000円、中学校施設設備整備事業(単独)に8072万6000円、市高度農業情報センター改修事業に6582万4000円、若草南放課後児童クラブ整備事業に1048万2000円などを盛り込んだ。

 一般会計総額は417億2494万7000円で、24年度に比べて64億4248万円の増とした。普通建設事業費は47億5795万9000円で、同比10億5784万2000円の増加となった。

 若草小学校改築事業は、校舎改築工事や既存屋内運動場の解体工事、屋内運動場の改築工事に費用を充てるもの。

 校舎改築工事は現在本体工事が進められており、10月の完成を見込んでいる。屋内運動場改築は、既存建物の老朽化などに伴い、耐力度不足が判明したため建て替える。既存の屋内運動場を解体した後に、新しい屋内運動場の建設に着手する。

 甲西農村環境改善センター改修事業は、鮎沢1234-1に既存する施設の長寿命化改修に伴い、本館棟の改修と多目的ホールの改築を行うもの。

 建物西側に備わる本館棟はRC造2階建て。調査によると建物自体は使用可能と判断されたため、躯体を残した形で改修し長寿命化を図る。

 通路を介して東側に建つ多目的ホールはSRC造平屋建て。屋根や柱の構造から補強が難しいとされていた。

 長衛小屋改修事業は、芦安芦倉地内に位置する市営の山小屋において、トイレ建築工事と落石防止擁壁工事を進める。

 都市公園長寿命化改修事業は、市内の既存公園の長寿命化を図るもので、櫛形総合公園野球場スタンド防水改修工事、坪川公園施設改修工事などに費用を充てる。

 小学校施設設備整備事業(単独)と中学校施設設備整備事業(単独)は、建物の損傷や小規模な修繕などを行う。中学校施設整備事業の中には、甲西中学校屋内運動場のエレベーター増築に係る工事費が盛られている。

 市高度農業情報センター改修事業は、榎原800の同センター内に配する、八田窓口サービスセンターに備わる空調設備の故障により進める。ホール天井の耐震改修工事も合わせて費用を充てる。

 若草南放課後児童クラブ整備事業は、若草南小学校の敷地内にW造平屋建て、定員100人の建物の建設を計画するもの。予算案には、設計監理および測量委託料が盛り込まれた。


【写真=金丸市長】

金丸市長

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