牛久市(沼田和利市長)は19日、2025年度当初予算を明らかにした。下根保育園の長寿命化改修事業に2カ年継続費3億74万2000円を設定。ひたち野うしく駅周辺では委託費2657万6000円を充て、宅地開発検討業務を行う。さらに、老朽化した市役所本庁舎について、今後の在り方に関する検討に着手。新年度は市民アンケートやワークショップを開催する予定だ。
下根保育園(下根町552-1)は1999年度の建築で、老朽化が進んでいる。工事内容は外壁・屋根防水、電気設備、排水設備等の改修となる。建築・電気・機械の一括発注とし、JVでの施工を想定。9月議会への本契約議案を上程、11月に着工し、2025~26年度の2カ年で施工を進めていく。1年目は外部改修、2年目は内部改修を行う。建物がRC造2階建て、延べ床面積1180・61㎡。継続費の年割が25年度1億8044万5000円、26年度1億2029万7000円。
ひたち野うしく駅周辺の市街化調整区域においては、宅地開発に向けた検討を進める。新年度は2657万6000円を投じ、北部地域宅地開発検討業務を委託。所有状況確認や開発手法検討、関係機関との協議支援、道路等の基本設計まで進めたい考え。24年度は双葉(豊島区)が調査検討業務として、候補地の検討などを行っている。
庁舎の在り方検討では基礎的調査委託費148万5000円を確保。秋ごろをめどに市民アンケートを実施し、結果を踏まえて地区ごとにワークショップなどを開催する方針。1974年建築の市役所本庁舎(中央3-15-1)は、老朽化や狭あい化、機能の陳腐化が進んでいる状況。市民の意見を踏まえつつ、今後の市庁舎の在り方と整備方法を検討していく。
他には▽公園・緑地・街路樹植栽管理委託費=2億7307万3000円▽防災行政無線更新工事=1億6273万7000円▽計画的修繕工事=1億6300万円▽市道改良舗装工事=1億4000万円▽排水路整備工事=8830万円▽清掃工場昇降機更新工事(2カ年継続費)=7218万円▽リサイクルプラザ昇降機更新工事(2カ年継続費)=6400万円▽市営住宅集約化基本構想策定委託費=600万円-などを充てている。
一般会計は330億6665万3000円を盛り、前年度比3億3651万3000円(1%)の増となる。投資的経費は18億9180万7000円で、おくの義務教育学校建設費の減などで同17億3496万1000円(47・8%)の大幅減。
下水道事業会計は27億5785万6000円で、同1880万7000円(0・7%)の減額。
【当初予算案の主な事業】
◆下根保育園長寿命化改修事業=3億74万2000円(25~26年度継続費)
◆防災行政無線更新工事=1億6273万7000円
◆北部地域宅地開発検討=2657万6000円