玉村町(石川眞男町長)は2月28日、2025年度当初予算案を明らかにした。小学校全5校の体育館を対象に空調設置工事に向け事業費1億8131万2000円を計上している。消防団の再編に向けては玉村分団詰所に事業費7763万1000円を充て、新たな詰所を建設する。また、浄水場更新事業には33年度までの債務負担行為を含め1億7500万円を充当。浄水場更新事業支援業務の委託を計画している。
石川町長は記者会見で「長期的な視点でさまざまな課題に対応できるよう、命を守り暮らしを支える、未来への安心づくり予算とした」と説明した。一般会計総額は133億円で前年度比7・1%増。普通建設事業費については2億8333万4000円増の11億6490万9000円で、前年度比32・1%の大幅増となった。
小学校5校の体育館を対象とした空調設置は、25年度に5校の工事を発注する。中学校2校は24年度に工事を発注しているため、今回の工事で小中学校体育館への空調設置は完了となる。
玉村分団詰所の建設は、S造2階建て、延べ床面積125㎡程度。板井地区にある第8分団の敷地へ建設する。
浄水場更新事業はPPP/PFIを導入しての整備を計画。25年度に委託する業務では事業のモニタリングや発注支援を実施する。
このほか建設関連の事業としては、芝根小学校で24年度に工事着手したトイレ改修事業へ5941万1000円を計上。残る箇所を対象に便器の洋式化や床の乾式化など改修工事を実施する。
新規事業では、新産業団地構想調査事業へ937万2000円を充てている。今後の団地整備に向け、候補地検討や可能性調査を進める。
土木関係予算としては町道103号線道路改良事業8193万1000円や町道3041号線道路改良事業4032万6000円などを充てている。