国土交通省は中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)で、省力化製品の販売事業者を募集している。販売事業者の登録申請はホームページから可能。同省では建設業団体に対しても同制度活用について会員企業に周知するよう要請している。
同補助金制度は、人手不足解消に効果のある製品などを導入するための経費を国が補助し、中小企業の省力化投資を促進して売上拡大や生産効率化を図るもの。これを賃上げにつなげることを目的としている。
販売事業者が登録した製品は、それを購入する中小企業が補助金を活用して導入することができる。なお販売事業者の登録に際しては、省力化製品の販売実績について審査がある。
同省では、建設業者が経営規模に応じてICT活用による生産性向上などの取り組みを行うことは、持続可能性の確保に必要と考えている。このため補助金を活用して建設現場に有用な製品を導入することを推奨している。
現在カタログに掲載されている補助対象製品のカテゴリーは、建設分野では「測量機」と「清掃ロボット」がある。測量機(自動視準・自動追尾機能付高機能トータルステーション)は22製品が登録済み、清掃ロボットは8製品が登録済みで活用可能となっている。また製品登録待ちには地上型3Dレーザースキャナー、GNSS測量機、マシンコントロール・マシンガイダンス機能付ショベル、シンダーコンクリート解体機、チルトローテータ付ショベル、鉄筋組立作業ロボット、バランサ装置などがある。
販売事業者登録申請や製品カタログ、公募要領などは補助金事業専用ホームページ(https://shoryokuka.smrj.go.jp/)に掲載されている。
対象製品を導入する中小企業への補助率・補助上限額は次の通り。
▽従業員数5人以下=補助率1/2以下、補助上限額200万円(大幅な賃上げの場合300万円)
▽従業員数6人~20人=補助率1/2以下、補助上限額500万円(大幅な賃上げの場合750万円)
▽従業員数21人以上=補助率1/2以下、補助上限額1000万円(大幅な賃上げの場合1500万円)