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【住宅リフォーム】協議会が実態調査/若年層の初回実施が増加

2025/03/04 本社配信

 住宅リフォーム推進協議会が、住宅リフォーム市場における消費者と事業者の実態調査結果を発表した。調査によると、リフォームを初めて実施した人の割合は49・3%で、世帯主が20~30代の層で最も高い65・2%に達した。また築10年以上20年未満の住宅で初回リフォームの実施率が69・3%と高い傾向が見られた。一方、リフォームを検討するきっかけとしては、「設備や構造の修繕」が実施者・検討者ともに最多で、それぞれ53・2%と53・4%を占めた。

 リフォーム実施者がリフォームを計画した際の予算は平均291万円で、実際にかかった費用は434万円と上回った。予算超過の理由には「予定よりリフォーム箇所が増えた」(42・2%)や「設備を当初よりグレードアップした」(39・6%)が挙げられる。

 リフォーム検討者が予算以外で重視する点としては「省エネ性の向上が見込めること」(27・5%)が最も多く挙げられた。リフォーム箇所では実施者・検討者ともに水回りや居間が高い割合を占めている。

 事業者選びに関しては、実施者が「担当者の対応・人柄」を最も重視する傾向が強く、次いで「工事の質・技術」や「工事価格の透明さ・明朗さ」が続いた。リフォーム事業者の情報源としては、実施者では「いつも工事を依頼している業者」が最多(24・7%)、検討者では「テレビ」が最多(29・5%)だった。また、インターネットを利用した情報収集も活発で、実施者が25・0%、検討者が33・7%の割合で利用している。

 アンケートは実施者、検討者、事業者に対し、24年7月~8月に行われた。実施者、検討者の対象はともに25歳以上。回答者数は6万3191人。事業者回答社数は1662社。

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