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茨城県高萩市

現高萩小が高評価/義務教育校整備候補地

2025/03/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 高萩市は、市立義務教育学校施設整備基本構想・基本計画(案)第2回中間報告をまとめた。現高萩小学校用地をはじめとする4カ所の候補地を評価し比較検討した結果、66億円の概算工事費を見込む現高萩小用地が最も点数の高い評価となった。また、単年度での支出を抑えるため、校舎整備を分割して発注するか、PFIによる民間資金の活用等も検討する。


 2025年度は基本設計と実施設計に着手したい考え。順調に進めば28年度の供用開始を目指す。新施設は、校舎1万499㎡(前期6255㎡・後期4244㎡)、屋内運動場2353㎡(前期1215㎡・後期1138㎡)、グラウンド7940㎡以上で検討する。

 建設候補地は、現高萩小学校用地、安良川やすらぎドーム西側、後谷地区、瀧神社周辺の4カ所。

 一番高い評価を得た現高萩小学校用地は、「安全・安心な学校環境の維持」「市の都市計画・立地適正化計画との整合」「機能的かつ経済的な学校施設」の観点から評価し、高得点を獲得した。

 現高萩小学校用地に建設した場合の概算工事費は、現時点では新設する施設をRC造3階建てと仮定して算出した結果、66億4840万円(税込み)を試算。新設する校舎と体育館・武道場の構造・規模の具体的な検討に関しては今後行っていく。

 概算工事費の内訳は、校舎・体育館等整備工事費(RC造3階建て、約9700㎡)が52億9900万円、外構工事費(フェンス、雨水処理、グラウンド、各種スポーツに必要な整備、遊具の整備など、20000㎡程度)には2億200万円、仮設校舎リース料(プレハブ校舎、17カ月リース)で2億4400万円、旧校舎・旧体育館・プールほか解体費(RC造3階建て約5500㎡、S造平屋、約950㎡、プールほか約700㎡)に2億9900万円。

 新規取得用地に同規模の施設を建設する場合の概算工事費は、高萩小学校用地に建設した場合の金額(66億4840万円)から、解体費(2億9900万円)と仮設校舎リース料(2億4400万円)を抜いた金額、約60億5110万円(税込)に、新規土地購入費が加算される。

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